「子ども大学みやしろ」は小学校4年生から6年生までを対象にして、専門的な知識や技術に触れたり、宮代町ならではのお仕事体験ができる毎年人気の「大学」です。日本工業大学と町教育委員会が主催していて、日本工業大学の3つの学部(基幹工学部・先進工学部・建築学部)が毎年順番に講義を受け持ちます。
日本工業大学へは東武動物公園駅西口から徒歩15分くらいです。スクールバスも運行しています。
朝の大学通り商店街にはたくさんの学生さんが歩いて行きます。
正門を通り抜け「子ども大学みやしろ」の入学式が開かれるLCセンターへ向かいます。とてもきれいなキャンパスです。
いくつかの校舎を通り抜けLCセンター前の広場まで来ると、芝生の上に何か動くものが…
これは自分で充電しに行く芝刈りロボットだそうです!さすが工業大学ですね。
2018年度は54名の子どもたちが「学生」として参加しました。
入学式で全体的な説明を受けた後、教室へ移動して早速講義です。保護者の方は見学しても、あとでお迎えにきてもOK。
建築学部では、建物の構造だけでなく快適で安全な生活をするために現在や未来の生活環境についても勉強するそうです。
というわけで今回は光と水についてのお勉強から始まりました。
光を構成している要素を目で見るために自分で分光器(ぶんこうき)を作ります。
わからない時は学生のお兄さん、お姉さんがサポートしてくれます。学生さんと地域の子どもたちとの交流の場でもあります。
どんな風に見えるのかな?先生が「モニターを見てください」と声をかけました。
モニターにいろいろな色が次々と映し出されました。どうやらひとつの色が虹のように分かれて見えて、モニターの色が変わると色調が変わっておもしろかったようです。
今度は水についてのお勉強です。市販されている5種類の水を観察したり飲んでみて味の違いを話し合いました。
薬剤を使って水の硬度の違いも比べました。
硬度の高い水をはじめて飲んだ子は「まずいっ!」と渋い顔をしていました。
毎回グループが違うのでコミュニケーション力も身に付きますね。
子ども大学みやしろは9月から11月まで4回の日程で開催されました。
2回目は日本工業大学学生環境推進委員会のみなさんが江戸時代のリサイクルをクイズ形式で教えてくれて、そのあとは牛乳パックを再利用して紙パック飛行機を作って飛ばしました。
3回目は新しい村の集会所を会場に、地元の和菓子屋さん、宮代凮月堂の武笠さんによる講義で〝練り切り″という和菓子作りを体験しました。
4つ作ってその中のひとつを試食。残りはお土産として持って帰りました。お菓子が入った箱を持って家族のもとへ向かう子どもたちはとても嬉しそうでした。
最後の講義は建築学について。自分だけのミニチュアハウスを作ってそれぞれの工夫を発表。
巨大な地図に自分の作った家を置きました。いろいろなアイディアが出て夢のある講義となりました。
子どもたちは講義を受け、実験し、グループで意見を交換し、大勢の前で発表したりと大学の「学生」としての体験をしました。
みんなとても楽しそうでしたよ。素敵な体験が将来の夢につながったかな?地元に大学がある町っていいですね!
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