まるで、本屋さんのようにきれいなディスプレイ。2か月毎にテーマが変わる特集コーナーでは興味を持った本を手に取りやすいように並べられています。
2011年度から、町民1人当たりの貸出冊数が埼玉県の市町村で2位を記録した宮代町立図書館。町民の皆さんから親しまれていることがわかります。
児童書コーナーでは、赤ちゃんから小学生まで、年齢に合わせて本が紹介されています。
また「小学生おすすめ本スタンプラリー」という楽しい企画もあります。おすすめの本を1冊読み終わるごとにスタンプを押してもらい、5つ集めると、「しおり」がもらえるそうです。
そして、紙芝居の舞台と拍子木も借りられると知っておどろきました。駄菓子を用意して、家で紙芝居屋さんごっこをしたら親子で盛り上がりそう!
ここで、児童チーフの水口さんにお話を伺いました。宮代の図書館に勤めて8年の水口さんは、東武動物公園や進修館などとのコラボレーションで宮代町ならではのイベントを行ってきました。
「みなさんに図書館へ来てほしいので楽しいイベントを企画しています。本と出会うきっかけになれば嬉しいです。」と水口さん。制作したチラシからも、その想いが伝わってきます。
イベントの中でも特に、夏の「夜のこわ~いおはなし会」はお子さんに大人気。2019年は95名が参加し大盛況でした。
入り口の左側にある掲示板に図書館で行われるイベントのお知らせがありますので、ぜひ見てくださいね。
イベントは子ども向けだけではありません。10月の土曜日に、ホールで行われていたのは「R40大人のビブリオバトルin埼玉」の予選会。
ビブリオバトルとは、バトラーと呼ばれる本の紹介者が自分の好きな本を紹介、観戦者が読みたいと思った本に投票して、チャンプ本を決める書評イベントです。
今回のビブリオバトルでは、バトラーは40歳以上に限定されていますが、観戦者は何歳でも参加OKでした。
バトラーの中で特に気になる方が。ニックネーム「今ちゃん」こと、今泉勲さん。図書館が大好きで、毎日のように図書館へ来ているそう。ご友人へご自身の連絡先を「図書館」と伝えているほど。
定年後、図書館に通い始めた今泉さん。図書館に通う15年の間に出来た図書館友達とは旅行をするほどの仲だそうです。図書館の為になればと宮代町立図書館協議会にも参加しました。
いつも持ち歩いている読書ノートは令和になってから早くも5冊目を数えます。
宮代町立図書館はボランティアの方々が熱心です。30名を超える方が活動しており、絵本の読み語りや紙芝居、本を見ずにお話を語るストーリーテリングなどをしてくれる定例イベントは、ボランティアの方々が毎月勉強会を開き、主導してくれています。
返却された本をキレイに並べてくれる『お助け隊』というボランティアの方もいます。時間を見つけて活動してくれているそうです。
トイレに花を活けてくれているのもボランティアの方なのだそう。気持ちがほっと和みますね。
図書館はスタッフの皆さんだけでなく、多くのボランティアの皆さんに支えられていたんですね!
図書館は本だけでなく、いろいろな出会いのある場所なのかもしれません。
皆さんも、とっておきの一冊を見つけに行きませんか。
《関連リンク》
宮代町立図書館/絵本で楽しい”親子時間”を/ぬいぐるみお泊り会