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みやしろの郷土料理を体験!

小学校1年生の息子が調理を通してちょっぴり成長

2020.01.23

茹でているところ

宮代町には、子どもも参加できる体験講座がいろいろあります。
農作業、和菓子づくり、自然観察など、
小さいうちから地元のプロに教えてもらえる貴重な場となっています。

今回開催された講座は、農家の方に教えてもらう「みやしろの郷土料理教室」。
親子での参加ではなく、子どもだけで調理をする子ども対象の講座です。

甘えん坊の息子(小1)が、初めて会った小学生たちとどうやって調理をするのか、
どこまでできるのか楽しみな気持ちもあり、参加をすすめてみると、
「行ってみたい」とのことで早速申し込み、私は見学をさせてもらうことに。

説明を受ける様子
場所は、新しい村にある「村の集会所」。

11人の小学生が参加し、2つのテーブルに分かれて調理をします。
息子の班は、4年生と2年生の兄弟、4年生と3年生の姉妹、そして、1年生の息子の5人。

今回、作るのは、“小麦まんじゅう”と“いびり団子”です。講師の実演の見ている小学生たち
まずは、小麦まんじゅうから。
講師を担当される農家の小島菊江さんが、まんじゅうの生地をこね上げるところまでを実演。
子どもたちは小島さんを囲んで作り方を熱心に見ています。

その後、それぞれのテーブルに戻り、材料を混ぜるところからスタート。

袋の口がなかなか開けられない小学生
材料は計量済みで、ビニール袋に入っていたのですが、
息子は、袋の口を開けるのにもひと苦労でした。
いい勉強ですね。

大きなボウルの中で粉と水を、へらを使って混ぜていきます。
ボウルを支える担当、へらで混ぜる担当を交代で行っていました。

ボウルを支える小学生と粉を混ぜる小学生
粉が舞わないように全体を混ぜるのが、意外と難しいようです。

生地がある程度まとまると、次は手でこねます。

生地を手でこねている小学生の手元
生地がこねあがったら、あんこを包みます。

ここで一旦、前のテーブルに全員集まり、小島さんのあんこ包みを見せていただきました。
小さかった生地の中に、大きなあんこ玉が、いつの間にか包まれていきます。

あんこ玉を生地で包む講師の手元
小島さんの魔法のような手の動きに子どもたちは釘付け。

さあ、各テーブルに戻って、いよいよ、あんこ包みに挑戦です。
テーブルには、こしあんと、つぶあん、2つのあんこ玉が用意されていました。
丸めた生地を手のひらの上で伸ばして、あんこを包みます。

あんこ玉を生地で包む小学生
息子は、まず、こしあんのあんこ玉を包みました。
なんとか包めた!と思ったのですが、

その後も、なぜか手のひらで転がし続け、結果、おまんじゅうが床に転がっていきました・・・。
息子は、自分で包んだおまんじゅうを落としてしまい、
うなだれて私のところへやってきました。

可哀想ですが、これも経験です。

失敗したショックでうなだれている小学生

落としてしまったおまんじゅうの代わりに、小島さんが実演で作られたおまんじゅうをいただきました。

つぶあんのあんこ玉は、無事に包み終えることができました。

そして、これがあんこ玉を包み終えた、おまんじゅう(蒸かす前)です。

蒸かす前のおまんじゅう

みんな上手にできています。小学生でもできるんですね。
この後、みんなで生地の上に水を振り、蒸し器で15分間蒸しました。

蒸している間に、いびり団子づくりを。
小麦まんじゅうと同じく、小島さんがお団子を作るのを一通り見てから、
各テーブルで調理をしました。

材料を混ぜて生地を作り、スプーンでお湯に落とします。

団子の生地を鍋の中へ落とす小学生

生地が浮いてきたら、穴あきお玉でボウルに移します。

最後にフライパンでタレを煮詰めて、とろみがついたら団子にからめます。

いびり団子のたれをフライパンで煮詰める様子

タレがとろっとしてきたら、団子にからめて、いびり団子の完成です。

小麦まんじゅうといびり団子がテーブルに並びました。

完成したいびり団子と小麦まんじゅう

蒸しあがったおまんじゅうは、まんまるで、つやっとしていて、美味しそう。
いびり団子のタレの香りも甘く香ばしく漂っていました。

 

完成した料理を前に嬉しそうな様子

さぁ、完成したおやつの味はどうでしょうか?

息子に感想を聞いてみると、
「おまんじゅうはちょっと固いけど、団子のタレが美味しい!」とのことでした。
ぜひ、家でも作ってもらおうと思います。

違う小学校の異年齢の子どもたちが、講師の方と郷土料理を通して関わり合えるという機会は、とても有意義に感じました。
また、来年も再来年も、この料理教室に参加する息子を見てみたいなと思いました。

 

【講座が終わって】
講師の小島さんに「いびり団子」の云われをお聞きすると、
「これはねぇ、昔は今みたいにお菓子なんてなかったから、母が家にあるもので、私たちにおやつを作ってくれてね、『いびり団子を作ったよ。』って言うから、私もそういう物だと思って。意味は教えてもらわなかったんだよね。」とお話をしてくださいました。

『いびり』が何かということよりも、おやつが嬉しいという子どもの気持ちや、おやつを作ってくれるお母さんへの感謝が、小島さんのお話の様子から伝わってきました。郷土料理を通して親子の絆を教えていただきました。


≪レシピ≫

完成したいびり団子と小麦まんじゅう 小麦まんじゅう
<材 料>4人分(8個分)    
  小麦粉  200g
  砂糖   100g
  重曹   6g
  水    60cc
  あんこ  400g
 
 <作り方>
 ① ボールに水を入れ、重曹を入れてゴムベラでまぜる。とけたら、砂糖を入れてまぜる。  
 ② 小麦粉を入れ、粉がなくなるまでざっくりまぜる。
 ③ 手でかるくこねて、8等分する。生地を円形に広げて、あんを中に入れて、丸めておまんじゅうにする。
 ④ クッキングシートの上におき、きりふきをかける。蒸し器で15分ほど蒸す。
完成したいびり団子(上)と小麦まんじゅう(下) いびりだんご
<材 料>6人分    
  小麦粉   200g    
  水     140cc

  ★たれ
  しょうゆ  50cc   
  片栗粉   小さじ3
  砂糖    100g    
  水     150cc
  みりん   小さじ2

 <作り方>
 ① ボールに小麦粉と水を入れ、スプーンでまぜる。
 ② なべにお湯をわかし、①の生地をスプーンですくって入れる。ういてきたらボールに取り出す。
 ③ なべにたれの材料を全部入れて、木べらでまぜてとかす。
 ④ とけたらなべを火にかけ、まぜる。とろみがついたら、だんごを入れて、たれにからめる。

 


≪関連リンク≫

新しい村

宮代の郷土料理と紫野菜のレシピ集「宮代ふるさとレシピ10品」

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